Sunday, August 7, 2011

断食月 - RAMADAN



日曜の朝、目が覚めたら、モスリムの友人からメールが。。



「今夜7時に断食後の食事(Iftar:イフタール)を皆でやるので、6時50分にアラブストリートに来て!」


・・とのこと。


彼らは、8月1日から約4週間、ラマダンという断食月に入ります。(イスラム暦の9月)。夜明けから日没までSaum:サウムと言う断食を行い、一切の飲食を絶ちます。

断食と言っても、ずっと食事を取らないわけではなく、友人の話によると、朝5時に起床し、お祈りを捧げてから、日の出前にしっかり朝食を取って一日の断食にそなえるそうです。

そして、日没を迎えると、毎日決まった時間に(例えば7時11分・・・とかピッタリ決まっていて、毎日新聞などで日没時間をチェックしているようでした)、時間になると、モスクからのアザーンや、モスクが近くにない場合は、家族が携帯などで連絡をし、皆で一斉に食事を取ります。


ラマダンは、断食で苦しみを味わうことが目的なのではなく、食べ物に対する感謝の気持ちや、日常生活へのありがたさを忘れないようにするための、宗教的な試練として行われているものなのだそう。友人によると、4~5歳の子供の頃から、まずは半日のプチ断食を始め、12~13歳ごろから大人と同じ本格的な断食を行うようになるそうです。


4週間の苦行を乗り越えると、お楽しみの「ハリラヤ(Hari Raya)」が待っています。断食月が終了し、皆でそれをお祝いするのです。ハリラヤの宴会にはいつも招待してもらって、ご馳走を頂いてばかりのNadiaでありますが、断食も禁欲もお祈りもしていないのに、お祭りだけ参加させてもらって申し訳ないと、実は感じておりました。。



よし!それならば、今日は仕事が休みなので、日没まで私も断食しようじゃないかっっ!!!



と、決断!!!



せっかく、イフタールにお誘い頂いたことだし、一日くらいは頑張れるでしょ~。


お腹がグルグル言っているのを聞きながら、洗濯物をたたんで、お部屋の掃除をして、家事をいろいろやって・・・、それでもまだ午後4時って言う・・。


なんて一日が長いんだ!!!


お腹がへりすぎて若干諦めそうになりましたが、、、うう



気分転換にネイルサロンへ行き、爪を綺麗にしてもらって時間を過ごしました。

(って!修業になっていないか?) 笑



午後6時50分。


アラブストリートに着くと、Breaking-FAST(断食終了)待ちのマレー系の若い子達で結構賑わってて・・




ハラペコのNadiaは、約束のお店、Ignite cafe へ直行!







お店はリノベーションされてて、お洒落な感じになってました。


お店のスタッフの方の、お母様が作ったと言うマレー料理!ビュッフェ!

サンバル・エッグ。サンバル・ゴレン。。スパイシーでおいしい!

あ。でも、断食後は、まずはスープやミルクなどの優しい料理から少しずつ食べないといけません。胃に負担がかからないように注意しなくちゃね。



Zulfaは幸せすぎてこんな顔!笑


美味しいご飯。。。

ありがたや。。。美味しくて、美味しくて、3度もお替りしてしまいました・・ へへ



一日限りのラマダン体験のおかげで、ご飯の美味しさ倍増!
美味しく「食事できる」ことの幸せを噛みしめているNadiaです。


断食月になると、ムスリム系の方との接し方(日中は彼らの前で飲食するのを避けるetc)気をつけることもあり、もしかすると社会的に不便を感じることもあるかもしれないですが、ラマダンは深い意味があって行われている宗教行事であることを理解し、尊重してあげることは、国際社会においてとても大切なことなのではないかと思います。


私も最初は、何故断食なんてするの?何故、一日に5回もお祈りするの?って、頭の中が「?」でしたが、話を聞いて真意を知ることで、ムスリムの人たちのイメージが変わりました。彼らは本当に心が美しくて、優しい人たちです。


国籍や宗教、生まれ育った環境などが異なると、価値観に差が生じるのはしょうがないこと。(日本人同士でも価値観のギャップを感じたり喧嘩したりがあるのだから、国籍や宗教が違うと尚更だよね)。

たとえ、国籍、宗教、肌の色や、言葉、文化習慣などが異なっても、お互いをリスペクトする気持(相手側にたって物事を考え、それを受け入れること)ができれば、彼らとの距離はぐっと近くなると思うし、それは日本が(日本人が)国際化する為の、そして世の中から争いごとを減らす為の、第一歩になるのではないかと思うのです。。。