Sunday, August 14, 2011

LIFE in Blooms @草月

シンガポール草月45周年記念パーティに出席してきました。

実はNadia、高校時代に古流を学び、師範免許ももっているのよ~。(意外?w)
昔から、実家の玄関や床の間にお花を生けることが、ちょっとした趣味になっていました。
 
ハサミも花器も実家において来たから、シンガポールでは疎遠になっていましたが、先日お招き頂いたパーティでは、久しぶりに日本の伝統文化に触れ、心地よい時間を過ごしました。

私が学んだ古流は、形を学び、形にそって生けるスタイルで、江戸時代の人々に愛された「粋」を大切にシンプルな潔さを旨としていました。

草月流は、またそれとは異なり、感情を植物に託し、まるで絵画を描くように心のままに生ける、斬新で創造性に満ちたスタイルなのですね。

それぞれの魅力があり、とても興味深いです。

パーティでは、日本からいらした先生がデモンストレーションしてくださったのですが、パフォーマンスの斬新さに目からうろこでした!

木を横にしたり、長い葉を折って動きを出したり、茎を“脚”に見立てて高さのある作品に仕上げたり。植物が持っているチャームポイントを瞬時に見つけて、その花や草が一番美しく見えるように生けてらっしゃいました。


たくさんの作品を見せて頂きましたが、特に、この舞台全体の空間を使って大胆に生けたこの作品からは、植物の力強い生命力が伝わってきて、とても素敵だと思いました。

会場からは、大きな拍手が沸き、主賓の大統領夫人もVIP席から笑顔で楽しんでらっしゃいました。



先生によると、お花は全て即興で生けてらっしゃるとのこと。

発想が生まれる瞬間が、アーティストにとって一番幸せを感じる瞬間であり、その瞬間を一人ではなく、会場のお客さんと一緒に楽みたい。その為に、リハーサルはしないと、おっしゃっていました。

その空間と空気を感じ取りながら、心のままに舞台に花を咲かせ、作品を作っていく。その様子が、即興でダンスを踊るときの感じと似ているなと感じました。

美しいものに触れると、心が潤いますね。

日本には、私たちが誇るべき伝統文化・伝統芸能が沢山あります。今回、こんなに素敵な機会を下さった、草月のキム先生に感謝!
 
今後また機会があれば、積極的にそれに触れ、日本人として、美しく誇り高い、豊かな感性を育みたいです。

LIFE in Blooms ..